40代での転職が厳しいと嘆きの声も聞こえて来るようですが、実際に40代の転職市場はどのようになっているのでしょうか。
今回は「40代転職市場の現状を大暴露」として、この部分についてお話をしてまいります。
40代の転職市場は活況
まず、求人においては厚生労働省の資料「一般職業紹介状況 年齢別労働市場関係指標（実数）」を見ても分かるように40代の転職市場は以前よりも活気づいています。
有効求人倍率も年々向上し、2017年には1倍を突破。
つまり求人数が求職者数を上回る空前の売り手市場で、若手だけでなく40代のビジネスマンの中にも転職を意識する人が増えているようです。
以前であれば、40代の転職は遅いとも言われましたが、ここ数年は景気が良くなっていることと政府の「働き方改革」などの政策もあり、40代の転職のハードルは随分と下がってきています。
ただ、この状況がいつまでも続くとは考えられません。
今は40代転職においては、良い時期と考えられるでしょう。
40代転職の待遇は期待できない
しかし、シビアな話もしなくてはなりません。
どちらかと言えば売り手市場で、就職活動がしやすいのは事実ですが、その多くは選り好みをしない場合です。
実際には35歳から40歳、45歳と5年を節目として大きな変化を迎えています。
40代の場合には、転職後に前職の待遇を上回る可能性は著しく低下し始めるようになるのが現状です。
40代転職で求められる人材は？
次に、どのような人材が求められるのかを考えてみましょう。
40代でも前半と後半では随分と変わってきます。
前半であれば、それまでの実績で秀でたものがあれば受け入れてもらえるようです。
また管理職求人も多くなってきていて、実働兼管理職いわゆる「プレイングマネージャー」の需要も見込まれているようですね。
しかし、これが40代後半となるといささか事情が異なります。
「年齢の壁」が立ちはだかるようになります。
この世代の方の転職では、スキルの相乗効果が見込める人材が求められるようになります。
例えば、「グローバルな視点に立てて、官公庁への営業が出来る」などです。
先ほどのプレイングマネージャーもこれに該当しますが、より高レベルが求められることになります。
40代転職でニーズが高いのは地方への転職
その他の特徴としてはどうでしょう。
これは、地方での転職需要も高まっていることがあげられます。
ヘッドハンティングなどは、地方ニーズが急速に高まっているようです。
顕著に表れているのが、地方に工場や研究所を置く企業のようですね。
現地で技術者や専門職の採用が難しいので、このような傾向が高まっていると考えられます。
これとの関係性はありませんが、地方の中小企業の求人も増えているようですね。
現在、景気の回復や政府主導の政策などが、企業の活性化につながっているのは確かなようですね。そう考えますと今は40代転職のチャンスかも知れません。
